遠足=園外での保育です。ここでは、略して園外保育としてお話させていただきますね。
春や秋といった過ごしやすい季節は、園外保育へでかけることも多いのでは?
広い公園でのびのびと過ごすことで、子ども達もたくさんのことに気付き、刺激を受けることができますね。
しかし、園の外に子ども達を連れて行くことは不安もたくさん!
今回は、子どもと職員のみで行く園外保育に必要な持ち物と園外保育での注意点を確認していきます!
もくじ
必要な持ち物の準備
お散歩用のリュックと合わせて、遠足に持っていきたいものをチェックしていきましょう!
お散歩用リュック
・携帯電話・救急セット
・筆記用具
・お散歩マップ
・子どもの名簿
・笛・防犯ブザー
・お茶・コップ
・子どもの着替え
・タオル
・ティッシュ
・ビニール袋・ポリ袋
しおり
園外保育での約束事やタイムスケジュール、昼食やトイレの場所が分かりやすく書かれたしおりを作りましょう。
職員のみの引率の場合でも、情報を共有するために計画書としてつくっておくことをオススメします。
また、以下のことは下見のときに確認しておきましょう。
・保育園から目的地までにかかる時間(トイレ休憩を含む)
・公共交通機関でいく場合は、乗る車両の時刻表
・目的地についてから、遊び場までの距離と時間
・どこで集合写真を撮るか
・どこで昼食を食べるか
腕時計
目的地に、どこにでも時計があるとは限りません。
度々スマホの時計を見るわけにも行かないので、できるだけ腕時計を着けていくようにしましょう。
移動にかかった時間や遊びの時間、集合時間など、常に確認して時間を調整しましょう。
タオル
バスで行く場合は、プラスで大きめのタオルを持っていきましょう。
調子の悪くなった子どもにかけるなど、様々な使い方ができます。
ビニール袋・ポリ袋
お散歩用のリュックの中にもあるかと思いますが、お弁当を持っていくような園外保育の場合は、ゴミ入れ用にいつもより多めに持って行きましょう。
バスレク
バスで行く場合は、バスの中での子ども達と楽しめるバスレクを考えていくことをオススメします!
・スケッチブックシアター
・なぞなぞの本
・子どもの好きな歌をまとめたCD
・帰りのバスの中で見るDVD
など、バスレクで盛り上がることで、遠足が10倍楽しくなりますよ♪
カメラ
子ども達との思い出を、写真に収めましょう。
集合写真だけでなく、遊具で遊んでいるところや、動植物を観察しているところ、昼食の時間も遠足の楽しい一コマとして残しておきましょう。
保護者の方に様子を見てもらうことも大切ですが、園外保育に行かなかった職員が、来年以降に引率する場合に、記録として参考になります。
トイレットペーパー
トイレにティッシュがないこともあります。
トイレットペーパーもしくは、ちり紙を持っていきましょう。
事前の確認
下見をしておく
・事前に目的地に下見に行き、各場所の確認はもちろん、その日に他の団体が来るか、工事などはないかを忘れずに確認しましょう。
公共交通機関への確認
公共交通機関を使う場合は、駅に確認をとりましょう。
[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”責任者” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]〇月〇日〇曜日、〇時の電車に、
〇〇保育園の〇歳児 〇名と大人〇名が乗ります[/word_balloon]
のように伝えておくと、電車の場合は乗り場の指定があったり、駅員さんが危険のないように乗り場に付き添ってくれることもあります。
その時には、交通費の確認も忘れずに。
緊急時の対応
・目的地に移動中、到着してからの緊急事態での行動を確認しておきましょう。
・海・川の近くでは、避難場所までの距離と子どもの足で行く時間も確認しておきましょう。
悪天候時の対策
・前日か当日の朝の時点での天気で、中止・延期を決定しましょう。
雨天決行であれば、目的地変更の場合の打ち合わせも前日までに忘れずに。
・不安な天気(晴天からの突然の雨)などの場合は、どうするかについても事前に話し合っておきましょう。
当日の役割決め
・責任者
園外保育の準備・計画をし、タイムスケジュールの管理や人数の確認をまとめる係です。
・先導者
子どもの列の先頭を歩き、目的地まで先導する係です。
待機の際も、子ども達の様子を見ます。
・救急係
救急セットを持ち、子どもがケガをしたときに対応します。
子どもの体調に変化がないか様子を見ます。
※各子どものアレルギーについても事前に確認しておき、必要ならば薬を持ちましょう。
また、食物アレルギーの子どもが他の子どもとお菓子の交換などをしないように、他の職員とも連携して注視しましょう。
・写真係
カメラを持って、子ども達の様子を撮影します。
撮影に集中しすぎてしまわないように気をつけましょう。
・フォロー係
あちこち動きまわり、一番臨機応変に対応しなければいけない係です。
トイレ援助はもちろん、子どもや職員の様子に注視し、危険や抜けがないように対応します。
移動中には
公共交通機関での移動
公共交通機関での移動の場合は、必ずマナーを守るよう事前に話をし、当日も注意点を話しましょう。車両の隙間やドアで事故にならないよう、乗り込む際には必ず保育士がサポートし、急ブレーキでの事故がおこらないように、全員が持ち手や柱などをつかんでいるかを確認しましょう。
道・階段や通路では広がらず、1列か2列になって歩くように声をかけましょう。
目的地では
遊ぶ場所・トイレの中などは、まず職員が確認
責任者や先導者の保育士が子ども達に話をしている間に、他の職員は危ないものがないか、遊び場所やトイレ内の確認をしましょう。
子どもが一人で離れて行動することが絶対にないように、話をするだけでなく、注視して遊びを見守りましょう。
水場や遊具には、必ず職員が付く
水場は、浅くてもおぼれる心配があります。
近づかないか、保育士がそばに付き、危険のないようにしましょう。
大型遊具や、動く遊具でも、とっさの不注意で事故がおこることがあります。
遊び方に危険がないように、そばについて遊びを見守るようにしましょう。
熱中症や脱水に注意
遊んでいるとついつい水分補給を忘れてしまいます。
定期的に水分補給するように時間をつくったり、声をかけるようにしましょう。
トイレでは
和式トイレを使い慣れていない子どもも多いので、使い方を説明しましょう。
怖がる子には援助しましょう。
昼食時
人数確認を忘れず、子ども一人ひとりの食べる様子を確認しましょう。
食べる時間がばらつくことがありますので、早めに食べ終わった子はどうするか、事前に確認しておきましょう。
園に帰るときには
子ども大人も遊びつかれて、ケガが起こりやすくなっています。
気を抜くことなく、列から遅れている子にもサポートしながら帰園するようにしましょう。
園に着いたら
子どもの様子の最終確認
ケガをしてないか、体調に変化はないかをもう一度確認しましょう。
水分補給を忘れずに。
保護者への報告
保護者にとっても、園の外に子どもが出かけることに不安を感じながら一日を過ごしています。
ケガや体調の変化など、子どもの様子は忘れず保護者に伝えましょう。
もし、お弁当を残してしまった子がいた場合は、様子を細かく伝え、保護者が不安のないように気を配りましょう。
お迎えのタイミングが良ければ、ケガなどをしていない子どもでも、園外保育での様子を伝えるように心がけるようにしましょう。
園外保育後の考察
園に戻ってきた後や翌日に、ヒヤリハットなど、園外保育での出来事の反省をしましょう。
・時間に余裕はあったか?
・人員の配置に問題はなかったか?
・気付かないうちに危ないことはなかったか?
参加した職員全体で話し合い、次回の園外保育に生かせるようにしましょう。
遠足・園外保育を、さらに保育に生かす
いろいろな園外保育
・春・秋の遠足・科学館(プラネタリウム)見学
・老人福祉施設訪問
・消防署見学
・お別れ遠足
など、地域によっては、動物園や水族館へ招待されることもありますね。
子ども達に遠足・園外保育をより良い機会とするために、他の活動に生かしていきましょう。
園外保育前の導入
目的地について調べる
目的地が地域にとってどんなところか?
保育士と一緒に調べてみたり、関連した内容の絵本や図鑑を見て、園外保育への期待をもたせるようはたらきかけていきましょう。
感謝の手紙・プレゼント
老人福祉施設や消防署など、地域の社会の中で役割のある施設への見学の場合など、施設の方への感謝の気持ちの手紙や、利用者の方へのプレゼントなどを用意すると、人への感謝の気持ちを表したり、そのことによって喜んでもらったり感謝されることへの心の充実感をもつ機会となります。
園外保育後の活動
お礼のお手紙
地域の施設だけではなく、動物園や水族館などの施設に対しても、生き物に対する発見や飼育員さんの仕事に対して、絵や手紙で表すことで、働いている方への感謝の気持ちを伝える機会となります。
絵画
実際に見てきたものを絵や製作物で表現しましょう。表現活動を楽しむだけでなく、お友達の作品を見ることで、その場では気付かなかったことを発見することができます。
立体造形
粘土や空き箱をつかって、目的地で見てきた物事を表すことも、想像力や手先を使って物を作る力を身につけ、絵が苦手な子でも表現を楽しむことができます。
製作
バスや電車を使うことで、道や町、線路への関心を広げることもできますし、動物園などの地図をつくってみることで、物事の全体を捉える力を身につけることや、みんなで一つのものを作る楽しさを味わうことができます。
まとめ
園の外に出かけていくことは、保育士・保護者・子ども、それぞれが期待と不安を持っています。みんなにとって楽しい思い出となるように、引率する職員全員が準備を万全にし、安全に注意して、安心して園外活動を行えるようにしましょう。
こちらでは、交通ルールに関しての内容を中心に書かれています。
2020.5.15