食事中のヒヤリハット

給食の好き嫌いの解決策のヒントが見つかる【偏食対応】

子どもの舌は大人より敏感!!

子どもの味覚は大人よりも敏感です。

なぜなら、大人になるに連れて味覚は鈍感になっていくからです。

 

人間の舌には、「味蕾(みらい)」とよばれる味を感じるセンサーがあります。

生まれて3ヶ月には1万個もあるこの味蕾は、大人になるに連れて少しずつ減っていってしまうのです。

 

緑の野菜を食べたくないのは”本能”だから

子どもは「苦味」「酸味」が苦手ですよね。

理由は、ピーマンを食べないのは生きる上の”本能”だから。

 

「苦味」は、毒があるものの味。

「酸味」は腐れているものの味。

と本能でインプットされているので

子どもが苦味のあるピーマンなどの緑の野菜や、

酸味のあるトマトを苦手とすることが多いのは、

生きる力が強い!といえるのです。

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どうして嫌いなものを食べなくてはいけないの?

完食主義って誰のためですか?

ただ、給食の中に入っているピーマンやトマトを

「必ず食べなさい!」と必死になることは、

はたして保育で必要なことでしょうか?

 

「給食を完食する」ということを暗黙のルールに

なってしまっている園もまだあるかと思います。

 

理由としては、

「残飯が多いと、作ってくれた給食の方に申し訳ない」

「自分も完食しないといけない、と育てられてきたし・・・」

という責任感から完食をクラスの目標にされている先生もいるかと思います。

 

保育園に入って、嫌いなものが減りました!

と、保護者の方に感謝されたら、さらに完食させよう!という気持ちになりますよね。

 

しかし、その責任感が子どもの将来に悪影響をおよぼしていることも。

 

「味覚嫌悪学習」というトラウマ!

「味覚嫌悪学習」という言葉を知っていますか?

食べ物を食べ過ぎたり、嫌いなものを食べたりしたと吐いてしまったり

気持ち悪くなってしまったことが原因で

その食べ物を体が受け付けなくなってしまうことです。

 

子どもの頃、親や先生に「食べなさい」と怒られて

泣きながら嫌いなものを食べた経験のある人もいるかと思います。

そういったプレッシャーでのトラウマも、

食事が嫌いになるきっかけとなってしまいます。

 

ほとんど食べられるものがない。これって病気?

「ご飯しか食べない」「麺しか食べない」など、

どう働きかけても、食べ物を全く食べてくれないこの場合は

味覚障害が原因の場合もあります。

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異常なほどの偏食には、

発達障害などのなんらかの障害が隠れていることも。

普段の保育の中で、

・保育士や保護者が適切な対応しているにも関わらず、

成長しても一切食べることができるようにならない。

・行動に発達障害かも?というような気になる点がある

・食べないものがその日の気分などで変わらず一貫している

 

このようなことに当てはまれば、

食べ物を食べた感触が、一般的な感触とは違うための偏食の

可能性があります。

 

これは、本人もまわりに分かってもらえないととても辛いです。

様子を良く見て、より丁寧な対応をしましょう。

 

食物アレルギーがの可能性も

好き嫌いの中には軽い食物アレルギーがある場合があります。

軽いアレルギー反応で食べた後に口の中に違和感がったり、

気分が悪くなるのかもしれません。

家庭での様子も聞きながら、保護者と連携を取りましょう。

食べること以外からのアプローチ

実際に料理を作ったり野菜を栽培する体験をすることで、

食べる意欲につながることもあります。

食わず嫌いな子は特に、

「これは何だ??」という警戒から食べることを拒否しがちです。

 

自分たちが、毎日手をかけて作ったものや、

切ったり煮込んだりする様子を見ることで、

 

作ってくれた人への感謝の気持ちにつながったり

食べ物に対しての愛情から

食べることができるようになる子もいます。

 

関連記事

 

好き嫌いのある子にできる保育士の対処方法

①無理強いしない

②こどもが食べたい量を決められるように工夫する

③信頼関係を築く

④完食を過剰に賞賛したり、競わせたりしない

⑤できていることを褒める!

 

①無理強いしない

「ちゃんと食べなさい」と怒るのは逆効果です。

プレッシャーで食べさせるのは、子どもの成長を考えると逆効果です。

緊張は食欲を減退させるため

食事嫌いになる原因にもなってしまいます。

 

②こどもが食べたい量を決められるように工夫する

食事の前に、一人ひとりが自分の食べたい量を決める時間をつくりましょう。

 

クラス全員が同じ量を食べられるわけではないので、

「減らしたい子」「増やしたい子」それぞれに対応してあげられるといいですね。

 

まず、少しでも”食べられた”という自信から

お友達や先生に「全部食べられたね!」と認めてもらう自信につなげて

それをコツコツ積み上げていくことが大切です。

 

③信頼関係を築く

「もう一口」との保育士の言葉を信じて、食べた子どもに

「えらい!じゃあ、もう一口!」と言ってしまうと、

「せんせいのウソツキ!」と子どもからの信頼を失ってしまいます。

がんばって一口食べたら、終わりにしておきましょう。

 

信頼している先生と大好きなお友達が食べているから

「食べてみよう!」と食べるきっかけになる子もいます。

 

④完食を過剰に賞賛したり、競わせたりしない

完食することを褒めることは、良いことなのですが、

食べることが苦手な子にとっては、他の子が過剰に褒められている姿が

プレッシャーになってしまう原因にもなります。

「1番だったね!」と順位を保育士が褒めることもやめておきましょう。

 

⑤できていることを褒める!

「まだ半分しか食べてないの?」ではなく

「もう半分食べられたね!」のように、プラスの言葉を伝えるように

意識しましょう。

 

早く食べ終わった子に対しても、

「1番だね!」ではなく「キレイに食べられたね」や「こぼさずに食べられたね」という

点を意識すると、早食いではなく、他の点を気にして食べるようになります。

 

他の子たちにも、「箸物持ち方が上手だね」「よく噛んで食べているね」など、

できていない子を注意するのではなく、できている子を褒めることで

意識してもらうようにすると良いですね。

 

食べることができたときには、保護者の方にも伝えて

おうちでも褒めてもらうとさらに気持ちが上がってくれると思いますよ♪

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【体験談】実は私、給食の時間が苦手でした

こんな感じでいろいろ好き嫌いについての記事を書いてい私ですが、

私自身、給食の時間が大嫌いな保育士でした。

(長い昔話なので、興味が無ければとばしてくださいね~)

 

最初はがんばってた

「これ食べたら大きくなるよ!」と気持ちを上げてみたり

「○くんのお口に電車がまいりまーす」とおかずをのせたスプーンを口の中に運んでみたり

大体の子ども達が、のせられて食べてくれました。

 

給食の時間が苦行の時間に

・・・でも、食べてくれない子は、何しても食べてくれない!!

 

押そうが引こうが、最後はお互いに意地になってる感じで、

この記事にかいてあるNGな事を言ったことも、もちろんあります。

 

私自身が、幼い時から好き嫌いが特に無い人なので、

嫌いなものを絶対に食べない!

という気持ちがイマイチ理解できないのもあるかもしれなかったです。

 

完食指導の園だったこともあり、

落ち込んで悩むことも多かったです。

 

でも、途中で開き直っちゃいました

なんやかんやあって、途中でふっきれました。

 

私、食べさせるの苦手なんだ!!

 

そう思ったら、めっちゃ楽になりました!

 

複数担任の頃はなるべく他の先生にお願いしたり、

(迷惑だと思いましたが、食べさせれずに残っても迷惑だと思って、

しかも、その先生だと食べてくれるし:泣)

 

一人の時は、「どのくらいなら食べられるー?」と聞いて

その子の食べれる分だけ食べてもらうことに。

園の完食指導を気にしないことにしてみました。

 

もうね、私が怒られることで

この子と私の給食タイムが楽しくなるならそれで良い

と思っちゃったんですよね。

 

もちろん、こんな先生なんで、クラスの子達の嫌いなものは減りませんでしたが

なんだかんだ、3月の終わりには、ほとんど毎日みんなで完食してました。

 

給食について、いい加減だったので、

園からの評価は下がりましたが(笑)

 

ふっきれてからは、偏食の子がほとんどいないクラスを持つことが

多かったです。

 

もしかしたら、意地になることがなくなったのが良かったのかも

 



 

母親になってからは

うちの子たちは、好きなものばかり食べて育ってます(笑)

 

赤ちゃんのときから保育園にいることもあり、

気になるほどの偏食はないですが、

一番上は、卵アレルギーがあったためか、

今でも卵食べるのに抵抗があるみたいです。

卵なし親子丼を食べてます(めんどくさい)

 

食事の時間は、それぞれの嫌いなものを交換し合ってます

最初は「ダメー」って言っていましたが、

食事の時間の雰囲気が悪くなるのが嫌なので

いまでは”兄弟愛”と思って見逃しています。

 

父ちゃんに見つかると怒られてますけどね(笑)

 

好き嫌いと向き合うために

それでも、このままではいけないのかもしれない!と思って、

最近「幼児食アドバイザー」の資格取得の勉強を始めました

苦手な栄養の内容なので、正直苦戦してます。

簡単に取れる資格なんですけどね(^^;)



 

まとめ

好き嫌いのある子にできる保育士の対処方法は

①無理強いしない

②こどもが食べたい量を決められるように工夫する

③信頼関係を築く

④完食を過剰に賞賛したり、競わせたりしない

⑤できていることを褒める!

です。

興味がある方は、私のように

食育を学んでみるのも良いかと思います。

 

明るく楽しい給食の時間を心がけて

できるだけ気軽に子どもの偏食と向き合ってみてください。

2020.6.18

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