こども/あぶない

【保育のヒヤリハット】よくある事例と対処法!



みなさんは保育中にヒヤリとしたことや、ハッとしたことはありますか?

きっと、ほとんどの先生が「ある」と答えるはずです。

 

ヒヤリハットへの気付きは、経験を重ねるほど多くなるものです。

経験年数の若い先生は、どんなものがヒヤリハットなのか、

あまりピンとこない方もいるようです。

 

今回は、どんなものがヒヤリハットにあたるのか、

園内の場所ごとに共有し、対策を考えていきましょう。

 

ヒヤリハットの意味や要因はこちらの記事に詳しく書きました。

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ヒヤリハットのよくある事例

友だちとのヒヤリハット

友だち同士でのヒヤリハット

・ 友だちと衝突

・ほかの子が閉めたドアに手をはさむ

・ 友だちに手を引っぱられる

・ 友だちの足が目にあたる

・ 友だちに押され,机の角にぶつかる

・ブロックを取り合い、壁に頭をぶつける

 

お友だちとのトラブルは、お互いが夢中になっていたから起こるものと、

ケンカなどからエスカレートしてしまって起こるものがあります。

【対処法】

衝突しやすい場所を把握する。

・人が多い場所では、走り回らないように伝える。

・遊びに夢中になっている子には、落ち着けるような言葉をかける。

・子どもが過ごす場所にある机や棚などの備品に、角がとがったものがないか

確認し、緩衝材などをつける。

・運動など、体を動かすときには、まわりの友だちと距離をとるように伝える。

 

あそびの場面では、子どもも夢中になっていて周りが見えていないことも多いです。

また、おもちゃの取り合いから、そのつもりはなくても、相手にケガをさせてしまう事もあります。

保育士が子どもの行動から事故やトラブルを予測し、対処するようにしましょう。

 



 

 保育室でのヒヤリハット

保育室でのヒヤリハット

・机やイスから転落

・セロハンテ-プのカッターで指を切る

・たてかけてあった机が倒れてぶつかる

・壁にかけてあったバッグのひもが首にからまり意識を失う

・画用紙の上で足がすべる

・ボタンを口にいれる

・ ブロックの角に頭をぶつける

・おもちゃを踏んで足を切る

鼻の中にビーズを入れる

・小さなおもちゃを耳に入れる

・おもちゃの突起が頭にささる

・ 手押し車でつまづいて転倒

・落ちていたボールを踏んで転倒

 

子どもはこちらが想像もつかない行動をするものです。

どんぐりを鼻の中に入れてしまう子もよくいます。

保育士が何気なく置いてあるものでも、子どもにとっては

危険なものになる可能性もあります。

 

【対処法】

・保育室の備品やおもちゃに危ないもの壊れているもの

子どもの口に入ってしまいそうな小さなものがないか、定期的に確認する。

・動かすと倒れてしまうものは、壁に固定する工夫をする。

・工作時に使うものは、使い方を丁寧に説明し、慣れていない時には

保育士がそばで見守るようにする。

・保育室の床には、なるべく物をおいておかないようにする。

 

乳児の誤飲に注意をはらうのはもちろん、幼児も好奇心で口や鼻などに

小さなものを入れてしまうことがあります。

はじめに注意しておくようにしましょう。

おもちゃのチェックは、毎日or定期的な消毒とともにチェックすると良いかと思います。

何かと100円均一などで買いたくなる保育用品ですが、

できるだけ安全性の高い幼児用のものを使うようにしましょう。

 



 

食事中のヒヤリハット

食事中のヒヤリハット

・食べ物をのどに詰まらせる

・昼食中みそ汁がかかってやけど

・陶器の皿を割ってしまう

・箸が隣に座っている子の目に当たりそうになる

アレルギーのある子に誤って普通食を配ってしまう

 

食事中は、乳児は食べ物を詰まらせる事故が特に多いです。

幼児は、お友だちと一緒に食べるからこその注意点がありますね。

アレルギーについては、絶対にあってはならないことです。

 

【対処法】

・乳児は個々に合わせた食材の大きさに。

・乳児の食事の時は特に人数配置に余裕をもたせるように協力する。

・あわてて食べさせることのないようにする。

・幼児は隣との距離を保って、食べているときに箸を持って振り返ったり

友だちの方にむけることのないよう、食事マナーについての話をする

・アレルギー食に対しては、命に関わることもあるので

机を分ける、皿を色の付いたものにするなど、園できちんとマニュアルを作り、職員で共有する。

 

最近は、保育士と子どもの食事時間を分ける園もありますが、

一緒に食べる園の方が多いかと思います。

 

自分も食べて、子どもにも配慮をして、というのはとても大変ですが

食事前にマナーについてお話をしたり、落ち着いて食べることのできる雰囲気を作り

無理なく様子を見ることができるようにしましょう。

 

アレルギーについて、子ども同士でも理解できるよう話をしておきましょう。

 

乳児はのどに詰まっていても、気付いたら意識を失っていたなど

わかりにくいことがあります。

特に0歳児や月齢の低い子が多い時には、

一人ひとりの食事の様子をよく見ることができるように職員配置を工夫し

個々に応じた咀嚼や嚥下の程度を把握し、共有しましょう。

 

午睡中のヒヤリハット

うつ伏せで寝ている

・給食が口の中にのこっている

・寝返りで友だちの上に覆いかぶさってしまう

 

【対処法】

・午睡前には口の中を確認する

・チェックシートをつくり、5分後とに子どもの様子(呼吸・体勢)を確認する

・寝ている子どもから目を離さない

・連絡ノートの業務をする人と、子どものチェックをする人は分ける

 

「乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)」のような

死亡事故が起こることが多いのが睡眠時です。

寝ているからといって少し目を離したり、

起こしたくないからとうつぶせのまま寝かしておくことのないようにしましょう。

 



 

園内でのヒヤリハット

ヒヤリハット ころぶ

・階段ですべって転落

・ガラス窓に頭をぶつける

・ 雨でぬれた廊下ですべる

・保育者の背中からすべり落ちたる

・玄間のマットにつまずく

・ 勢いよく押したドアがはねかえってぶつかる

 

【対処法】

・滑る・転ぶを前提として緩衝材を設置するようにする。

・雨でぬれているところは歩かない、廊下は歩くなどのルールを子ども達と話し合う。

・保育士とのふれあい遊びの時は、周りに危険がないか十分に配慮する。

・急に人に飛びついたり、

背中に乗ったりすることは危険であることを子ども達と話をする

・ドアの開閉の設定を変え、ゆっくりと閉まるようにするなど

危険がないように処置をする。

 

いつも過ごしている場所でのまさかの事故。

普段何気なくいる保育士では気付きにくいことも多いので、

チェックリスト等を作って、危険がないかを意識して見るようにしましょう。

 

 園庭でのヒヤリハット

ジャングルジム

・ ブランコから転落

・ 友だちがこいでいたブランコにぶつかる

・すべり台の階段から転落

・すべり台の角にあごをぶつける

・ すべり台の下で遊んでいて立ち上がったとき頭を打つ

・ 鉄棒から落ちて頭を打つ

・ジャングルジムから転落

・ うんていにぶら下がろうとして転落

・砂場で砂が目に入る

・ 門柱に頭をぶつける

・ 木に衝突

・塀にのぼり踏みはずして転落

 

【対処法】

・遊具で遊ぶときには、そばで保育士が見守るようにする。

・遊具に危険な箇所があるときは、補助具や緩衝材をつけるなど

ぶつかったり、落ちたりしてもケガにならないよう工夫する。

遊具で遊ぶ際のマニュアルを作成し、職員で共有する。

・子ども達にも遊具で遊ぶときのルールをその都度話をする。

・降園時には園庭で遊ばない。

 

子ども達の体力をつけたり運動能力を伸ばす上で大切な遊具での遊びですが

転落などの事故が多いのも事実。

職員がそばに付き、見守るようにしましょう。

 

意外によくあるのが、降園時の遊具でのケガ。

保護者がおしゃべりしている間にカバンなどをつけたまま遊んでしまい、

事故が起こってしまうことがあります。

 



 

まとめ

保育園でのめまぐるしい生活の中では、毎日のようにヒヤリハットが起こります。

いつものことだから、と見逃したり、気にせずにいるのではなく、

ひとつひとつのヒヤリハットについて「なぜ起こったのか?」考えることで

重大な事故を防ぐことができるのです。

 

他の園の事故を他人事と思わず

自園に当てはめてマニュアルを再考していくことも大切です。

 

子ども達の明日の笑顔と安全のために

ぜひ、参考にしてくださいね(^^)

 

参考文献:仁愛大学人間生活学部「保育士のヒヤリハット体験」

 

2020.6.26

 

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